翻訳ツールとしてのWordと一太郎 ( ATOK )
翻訳作業には、Wordをよく使用します。Powerpoint や Excel などでの納品もありますが、それほど多くはありません。
他にもジャストシステム社の一太郎などのワープロソフトがあるのに、なぜWord を使用するかというと、まず第一は、世界的に圧倒的なシェアを占めていることが挙げられます。このため外国の翻訳会社との仕事でも問題なく使用できます。以前は、動作が重く感じられたのですが、最近では、パソコンの性能の向上で快適な環境になっています。しかし、Word を翻訳に使用する理由は他にもあります。それは、Wordへのアドイン機能を持つソフトウェアがあるからです。
例えば、Trados、Wordfast などの翻訳メモリツール、Adobe Acrobat 、クロスランゲージ社のPC-Transerがあります。Trados をワード上で使用するのは普通ですし、Adobe Acrobat のアドイン機能は、PDFファイルを作成するためにいちいちAdobe Acrobat を立ち上げる必要がないので便利です。しかし何と言っても重宝なのは、PC-Transer のアドイン機能です。原文の英単語をダブルクリックして選択し、PC-Transerの辞書参照アイコンをクリックするだけで、日本語の訳語が表示されます。他のCD-ROM辞書やオンライン辞書を使用するときのような、コピー&ペーストの手間が省けるので翻訳には非常に便利です。また、Professional版の辞書は非常に充実しています。
しかし、日本語入力システム(IME)では、ジャストシステム社のATOKが優れています。特に変換する際の手間が少なくて済むので大いに助かります。一度入力した長いカタカナ等を2度目からは省力入力できる機能もついています。
ATOKは、ワープロソフトの一太郎とともに普及し、もともと一太郎の一部でしたが、他のワープロソフトと組み合わせたいという要望から、単体でも販売されるようになりました。したがってWordでも使用できるのですが、最初Word を購入したときに入っている日本語入力システムはMicrosoft 社のMS-IMEです。しかし、日本語入力システムとしては、ATOKの方がMS-IMEに比べて遥かに優秀です。Wordを使用していながら、日本語入力システムはMS-IMEからATOKに変えているユーザーは、たくさんいるのではないかと思います。
一太郎は、日本語ワープロソフトとして魅力があります。したがって、英語から日本語への翻訳に使用できると良いと思うのですが、対応するアドイン機能が他のソフトウェアにありません。Wordとの互換性が向上しているために、一太郎で作成したファイルをワードファイルとして納品できるので、Wordを使用している企業との取引にもあまり問題ありません。今後、さらに Wordとの互換性が向上し、一太郎に対してのアドイン機能を持つソフトウェアが現れるのを期待したいと思います。
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