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イタリア語翻訳 : イタリア語は堅苦しいか

舟
By Uri Sharf (CC)


イタリア語から日本語への翻訳は英語からの翻訳ほど需要が多いわけではありません。それでもイタリア語翻訳はいろいろな翻訳分野にわたり、中でも多いのがイタリアの産業に関するものでしょう。イタリア語翻訳といえば、イタリアは観光地としても人気で、訪れる人も多いように、この観光産業に関するものが多い他、製造業もとても有名で、これらの分野のイタリア語翻訳の需要が多くあります。世界的に有名な洋服やバッグ、アクセサリーのブランド製品から、自動車、家具、機械工業、そして食料品の製造業が盛んであり、これらのイタリア語翻訳に携わる機会が多いです。

こうした製造業に従事するメーカーや企業の会社紹介や製品紹介等のイタリア語翻訳に関わっている際、日本語に訳していてよく 「 ちょっとこれはどうか 」 と思うことがあります。難しく抽象的な言葉が並びすぎていて、硬く論文調の原文がけっこう多いのです。会社説明や製品紹介なのだから、ある程度一般大衆を相手にしているはず。パンフレットであれば、誰でもそう簡単に入手できるものではないかもしれませんが、最近はインターネットで自社のホームページにこういった紹介を掲載することが一般的になりつつあります。学術論文や文学ならともかく、果たしてこんな文章で会社や製品に興味を持つお客さんにアピールできるのだろうか、と翻訳しているこちらが心配してしまうほどです。  

イタリア国内で販売されている、町や美術館を紹介するガイドブックを数冊伊和翻訳したことがありますが、有名な観光名所や美術館、そしてその作品の説明がまるで論文のように文語体で専門的すぎて、読み始めて3行目には眠くなってしまうようなものでした。“美術史の勉強”として読むのならいいのですが、観光客が読むには不適切なものと思われたため、出版社に尋ねてみたところ、案の定どこかの大学教授に書いてもらったものだとわかりました。しかし出版社自体も、「 イタリアに来たのだから、外国人はイタリアについて勉強するべき。これを全て読みながら観光するべき 」 と思っているようでした。  

イタリア人のある通訳仲間が、「 イタリアのニュース番組は主に文語体で話されており、視聴者の90%近くがニュース内容を画像からだけで理解するのだ 」 と言っていました。イタリアといえばサッカーも有名ですが、サッカー専門のジャーナリストの半分も、試合の説明などテレビ中継で文語体を使うことが多く、大半のイタリア人はその内容をあまり理解していないのではないかということです。  

どうもイタリアではまるで 「 専門家が伝えるときは文語体を使うものだ 」 と考えられているかのようです。もちろん口語体にするのが必ずしもよいと主張しているのではありません。しかし、コミュニケーションが重要視される時代において、もう少し学術論文のような堅苦しくない文体が使われてもいいのではないかと思うのです。  

ここで問題となるのは、イタリア語翻訳者がどこまで意訳できるかということです。せっかくの会社紹介や新製品の説明なのですから、翻訳する者としても、できるだけ多くの人にアピールすることができればと願っているわけです。イタリア語翻訳者にとって、“イタリアが堅苦しい”というイメージを与えないよう、“柔らかい”日本語表現にも気をつけていかなければならないと思います。



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イタリア語一口メモ  

イタリア翻訳でスポーツを取り上げられるケースでは、サッカーに関する記事が多くなっています。この中で守備を重視するイタリアサッカーの特質に catenaccio ( カテナッツィオ ) が挙げられます。これはドアなどの掛け金という意味ですが、まるで鍵をかけるように相手の攻撃を封じ込めるという意味です。日本語に翻訳するときは、今ではカテナッツィオとイタリア語そのままで訳すのが普通です。





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