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これまで翻訳業務に携わって思ったこと
( PCマニュアル翻訳の観点から )

筆者は、主にコンピュータソフトウェアマニュアルの翻訳およびチェックをしていますが、これまでの業務の中で特に気になった点について挙げてみたいと思います。

1. マニュアルにふさわしい用語を使うこと

サンディエゴの夜景
By Jeff Kubina (CC)
筆者は翻訳チェッカーと校正業務を経て、フリーランス翻訳者の道に入りました。現在でもチェックの依頼を受けることもあります。先日もチェックの依頼がありましたが、マニュアルではあまり適切でない用語が使われていました。一例ですが、 「 dark green icon 」 が 「 深緑のアイコン 」 と訳されていました。文芸作品、旅行記などでは、 「 深緑 」 でいいですが、マニュアルでは 「 濃い緑色、あるいは濃緑色 」 とした方が適しています。ささいなことですが、こうしたところでも日本語のセンスが問われます。マニュアル翻訳の経験を積めば、自然とそのセンスが身に付くと思いますが、日ごろからさまざまなマニュアルを注意して読んでおくことが大切です。

2. 特にプログラミングマニュアルでは「with」の訳し方に気をつけること

筆者自身、「 with 」 の訳に迷うことがたまにあります。今までの経験で思ったのですが、特にプログラミングマニュアルの 「 with 」 には気をつけなければなりません。たとえば、 「 Execute the program with a parameter. 」 この 「 with 」 は 「 指定して 」 となります。簡単な文ですが、プログラミングマニュアルのチェックでほとんどといっていいほど、この 「 with 」 の訳で修正が入っています。また、プログラミングマニュアルに問わず、トライアルでも、 「 with 」 の訳し方によってトライアルの合否が左右しますので、「 with 」 が出でてきたら要注意です。

3.翻訳作業で疑問に思ったこと、分からないことがあったら、遠慮せずに担当コーディネータの方に問い合わせること

牛
By Jessica Merz (CC)
以前、仕事の打ち合わせで翻訳コーディネータの方といろいろとお話しをする機会があったのですが、そのときに話題になったのが、コーディネータと翻訳者とのコミュニケーションでした。実際の翻訳作業では、クライアントから指定された仕様書、用語集が送られ、それに従って作業を進めていきますが、作業を進めていく中で、疑問点や分からない点がある場合があります。このとき、自分で勝手に判断せずに、担当コーディネータの方に問い合わせることです。
特に大量案件や長期案件の場合、複数の翻訳者が分担して作業するために、担当コーディネータの方とまめにコミュニケーションを図ることが重要です。

以上、3つの点はは非常に基本的なことだと思います。しかし、今までの経験の中で意外とそれらについて問題になることがよくありますので、現在、翻訳者として活躍している方だけでなく、これから翻訳の仕事をやってみたいという方も以上の点に注意していただければ幸いです。


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