イタリアの食事 III、イタリア語翻訳 ( 日本語 ⇔ イタリア語 )、和伊 ( 伊和 )、伊英訳、英伊訳


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イタリアの食事 III

生ハムまき
By Peter (CC)


イタリアの食事で忘れてならないのはワインです。そもそもイタリア半島は古代ギリシャ人によってエノトリーア・テルス(ワインの地)と呼ばれていたほどワイン造りに適していた土地ですから、現在でも北から南までイタリア全土でワイン造りが盛んです。近年日本でもイタリアワインが多く輸入されるようになりましたが、イタリアは世界の4分の1のワインを生産し、常にフランスとワイン生産世界一の座を争っています。

これらのワインは1992年に制定された新ワイン法によって厳密に管理されています。その中で最高を誇るのがDOCG(保証付き原産地統制名称ワイン)が冠されたワインで、法によって産地が限定され、原産地呼称保護委員会の基準をクリアしたものだけが対象となっています。これよりもう少し産地が広げられたものがDOC(原産地統制名称ワイン)で、それ以外はテーブルワインと称しています。しかしながらテーブルワインでも他国製のワインを混ぜることは禁止されていますから、要はイタリアワインはどれをとっても100%イタリア製の葡萄によってできているわけです。

さて食事の最後にはデザートが登場します。しかしながらイタリア料理では本来デザートは存在しませんでした。このためデザートというイタリア語はなく、英語のdessert(イタリア人はこれをデゼルトゥと発音します)を借用しているほどです。かつて日本でもブームとなったtiramisu’(私を引き上げて、が元の意味で、転じて元気にしてという意味になります)やpannacotta(調理した生クリーム、という意味)など、甘党には垂涎の的のケーキ類が数多くあるほか、シチリア産のオレンジを始め、初夏のチェリー、葡萄からサボテンの実(fico d’India)に到るまで果物類が豊富ですから、今では食事の後にこれらをデザートとして食べるのが通常です。但しケーキ類は日本と違い、料理に砂糖を使わず、はっきりした塩味を利かせていることが多いせいか、いささか甘みが強い仕上げとなっています。

また日本語でもジェラートという言葉が浸透しつつあるくらい、イタリアはアイスクリームが美味しい国です。一説によるとアイスクリームの発祥はトスカーナ地方で、氷室を利用して乳製品を保存したのが始まりだったと言われているほどです。街角にあるアイスクリーム専門店は冬場でも繁盛しており、カップやコーンにいれたアイスクリームを舐めながら街を闊歩するイタリア人をよく目にします。また最近の健康ブームや、乳製品アレルギーの子供のために、牛乳ではなくコレステロールの無い豆乳を使ったアイスクリームも良く出回るようになってきました。

ところでイタリア人は意外に手先が器用で、日本食を食べるときはほとんど全員が箸を上手に扱っています。もちろん普段はフォークとナイフの食生活を送っているわけですが、例外として手で食べてもマナー違反とされない食品があります。そのいずれもがアルファベットのPで始まり、「三つのP」と呼ばれています。日本語ででも想像できますが、パン(pane)とピッツァ(pizza)がそのうちの二つです。そして残る一つはハト(piccione)なのです。ハト料理と聞いて意外に思われる方が多いかもしれませんし、実際にレストランのメニューでハトが登場していることは珍しく、現在では同じくPで始まるpollo(チキン)にその座を譲っているようです。



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イタリア語一口メモ 

イタリア語でワインのことはvino(ヴィノ)といいます。これはギリシャ語のoinosがラテン語のvinumに変化し、現代のイタリア語となった地中海起源の言葉です。そして日本酒のことはsakeと呼ぶようになっていますが、どんな飲み物かを示すためにvino di riso(ヴィノ・ディ・リゾ。米ワイン)と呼ぶこともあります。イタリア語翻訳の際にはvinoはアルコール飲料の代名詞だと考えていいこともあるほどです。





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