イタリアの国旗と国家
イタリア国家の象徴であり、その下にイタリア国民が集う国旗と国歌はイタリアの歴史を外しては語ることができません。しかしイタリアという統一国家が誕生したのは1861年と比較的新しい時代でもあり、それに合わせるように制定されたという歴史があります。
まず国旗ですが、これは統一運動のときに各地で用いられた緑白赤の三色旗が基本となっています。イタリア王国成立時には、現在の国旗の中央にサヴォイア家の紋章が入っていました。緑は美しい国土、白は雪、赤は愛国の熱血、自由、平等、博愛などを示しています。現在は第二次大戦後に共和制となり、イタリア共和国となっていますから王家の紋章が外されています。
尚、各地で用いられたこの三色旗ですが、ミラノの南東約150キロにある町レッジョ・エミリア(Reggio Emilia)が発祥の地として知られています。
また冗談のようによく言われることですが、イタリア料理のもっとも基本であるトマトソースのスパゲティにはバジリコ(バジル)の葉がつきものとなっています。このためバジリコの緑、スパゲティの白、トマトの赤でイタリア国旗の象徴的な料理のように見えます。
国歌につきましてもイタリア統一に大きく影響を受けています。1847年、愛国心に燃える学生のゴッフレード・マメーリ(Goffredo Mameli)によって書かれた詩で、イタリア統一運動に義勇兵として参戦した際に一晩で書き上げたと言われています。彼は首都防衛戦で重傷を負い、わずか22歳で亡くなりました。
このためイタリア国歌の名前はマメーリの賛歌(Inno di Mameli)と呼ばれているのですが、命を賭けて血みどろの戦いをしていたときに作られた詩ですから、当然ながら血気盛んな内容となっています。マメーリは5節まで詩を書きましたが、現在正式国家として採用されているのは第1節までで、公式の場でも一番しか歌われません。以下がその歌詞です。
Fratelli d’Italia |
イタリアの兄弟たちよ |
L’Italia s’e’ desta, |
イタリアは目覚めた。 |
Dell’elmo di Scipio |
スキピオの兜を |
S’e’ cinta la testa. |
頭につけよ。 |
Dov’e’ la Vittoria? |
勝利の女神はいずこか。 |
Le porga la chioma、 |
汝にその髪を捧げよう、 |
Che’schiava di Roma |
神が創った |
Iddio la creo’. |
ローマのしもべの。 |
Stringiamoci a coorte |
我らは軍団に身を寄せ合おう。 |
Siam pronti alla morte |
我らは死の覚悟をしている。 |
Siam pronti alla morte |
我らは死の覚悟をしている。 |
L’Italia chiamo’. Si! |
イタリアが呼んだのだ。然り。 |
スキピオというのは紀元前のポエニ戦争で、ハンニバル率いるカルタゴ軍を破ったローマの将軍です。この勝利によってローマ帝国は世界に冠たる大帝国へと発展していくことになりました。
さて第二次大戦後の共和制になってから、それまでの旧イタリア王国時代の国歌である君王陛下行進曲に代わり、このようにいささか過激とも思える内容の歌詞を採用したのです。第2節以降はさらに過激さが増していくのですが、この第1節にしてもファシズムを彷彿とさせるような歌詞だと嫌い、演奏や斉唱を拒否するイタリア人も一部いるほどです。
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イタリア語一口メモ
日本では官営の会社や公務員を指して親方日の丸と称することがありますが、イタリアではさしずめ親方三色旗です。三色旗のことをtricolore(トゥリコローレ。文字通り三色という意味です)と呼びますが、これを立てる旗ざおはantenna(アンテンナ)といいます。イタリア翻訳の際にうっかり三色旗をアンテナに立てたなどと訳したらたいへんです。
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