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イタリアの芸術 - ルネサンス

お祈り
By Piermario (CC)


西洋史上のみならず人類の歴史上にもっとも影響を与えた芸術はルネサンスであり、全ヨーロッパに波及したこの芸術及び思想運動は13世紀の終わりにイタリアで誕生しました。ルネサンスという日本語はフランス語が元になっており、イタリア語ではrinascimento(リナシメント)、再生や復活という意味となります。

ルネサンス美術の正確な開始と終焉を定義することは困難ですが、美術おいてはフィレンツェで活躍したマザッチオ(Tommaso Guidi Masaccio)が初期のもっとも代表的な例で、空気の厚みを表現し遠近感を持つ写実的な絵画を編み出しました。これに続くフラ・アンジェリコ(本名Guido di Pietro。イタリアでは一般にベアト・アンジェリコとも)は修道生活をする傍ら清廉な傑作を残しました。修道女と駆け落ちしたというエピソードもあるフィリッポ・リッピ(Filippo Lippi)は聖母像に傑作を多く残し、その弟子であるボッティチェッリ(Alessandro Botticelli)はフィレンツェの支配者ファミリーだったメディチ家のお抱え画家としての地位を固め「ヴィーナスの誕生」や「春」などの大傑作を残しています。

ルネサンスが盛期となる15世紀半ばにはダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)、ミケランジェロ(Michelangelo Buonarroti)、ラファエッロ(Rafaello Sanzio)の三大巨匠が現れます。ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」などの絵画やピエターと呼ばれる聖母子像の彫刻のほか、軍事、兵器、音楽、医学、数学などにも傑出した天才ぶりを発揮し、ミケランジェロは「ダヴィデ像」や「モーセ像」などの彫刻のほか、ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院にあるシスティーナ礼拝堂の天井画「天地創造」などの傑作を残し、ラファエッロは優美で親しみやすい聖母子像を数多く描きました。

またこれらのルネサンス運動はフィレンツェのほかにヴェネツィアでも興り、現存する作品が15枚しかないベッリーニ(Jacopo Bellini)が創始者とされ、彼の次男ジョヴァンニ(Giovanni Bellini)がヴェネツィア派最大の巨匠として扱われています。ヴェネツィア派の特徴は巨大な絵画で色使いが鮮やかなことで、ジョルジョーネ(Giorgione。本名Giorgio Barbarelli)、ティツィアーノ(Tiziano Vecellio)、ティントレット(Tintoretto。本名Jacopo Robusti)などを排出しました。後にスペインで活躍するエル・グレコ(ギリシャ人という意味で、本名Domenikos Theotokopoulos)もヴェネツィアで修行をしていました。

ルネサンスの流れは「歪んだ真珠」を意味するバロックへと移行していきますが、19世紀に英国でラファエロ前派と呼ばれる運動が誕生するに到るまで一貫して西洋美術の理想として扱われています。

一方、建築では古典主義を理想とし、紀元前のローマ帝国でカエサルに仕えたと言われるウィトルウィウス(Marcus Vitruvius)の著作「建築について」が中世において再発見され、その理論である人体比例と音楽調和を基本とする考えをルネサンス期の建築家が実践したのが始まりです。特に建築が大工職人の手によるものだったものが、建築学として一つの学問体系とされたことが現代にも繋がる重要事項となりました。

初期の名高い建築家としてはブルネレスキ(Filippo Brunelleschi)がおり、花の大聖堂と呼ばれるフィレンツェの大聖堂の設計で知られています。その後は前出のダ・ヴィンチのほか、ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院に携わったブラマンテ(Donato Bramante)などの巨匠を輩出しました。こうしたイタリア・ルネサンス建築は一部地域のみでしか栄えず、汎ヨーロッパへの広がりには至りませんでしたが、意匠という点で各国に影響を与えていく形によって発展しました。



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イタリア語一口メモ 

イタリアでルネサンスが花開いていた頃、日本では室町時代で応仁の乱が起こり、戦国の世へと突入するたいへんな時代でした。またスペインとポルトガルが新世界への覇権を争って海外へ進出していました。イタリアではこうした激動の時代に、国内で美術を盛んにするだけの心の余裕があったということでしょう。フィレンツェではメディチ家という庇護ファミリーがいましたが、ヴェネツィアでは共和制で自由に活動をする安定した平和がありました。





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