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イタリアの宗教

教皇
By Rob & Lisa Meehan (CC)

 
 イタリアでも他の欧州諸国と同じく基本的に宗教の自由が認められている。国民はそれぞれの思うままに好きな宗教を選択することができる。つまり「国家宗教」というものは存在しないし、存在してはいけないことになっている。それでもやはり伝統としてイタリア人のDNAに刷り込まれている宗教がある。それがカトリックである。  
 いわゆる世界三大宗教の一つとしてキリスト教が含まれている。欧州諸国はキリスト教に基づく宗教観で統一されているといっても過言ではない。それがゆえに欧州共同体への参加を希望しているトルコに対して、どこか生理的な反対姿勢を取ってしまう国が多いのは致し方ないのかもしれない。トルコの宗教が、キリスト教とは基本的に対立する歴史を重ねてきたイスラム教であることがその要因である。  
 さて一口にキリスト教と呼んでしまうが、その中には多くの派閥があり、また多大な影響力を持つ宗教団体が国の宗教の骨幹として存在することが一般的だ。イタリアの場合、それはカトリックである。欧州のカトリック国としては他にフランス、スペイン、ポルトガル、アイルランドなどが挙げられるが、この中でも特にイタリアはカトリックの影響度が強い。  
 カトリックの本山であるヴァチカン市国をローマの中に取り込んでいることもその理由で、実際、ローマを歩いていて、いつ「国境」を越えてヴァチカンに「入国」したのか気付かないほどだ。ヴァチカンの歴史と変遷についての解説は他に譲るが、歴史的にもローマ法王と呼ばれるごとく、ローマを中心として活動をしている。それはイエスの12弟子の一人であるペトロの墓の上に、カトリックの中心であるサン・ピエトロ寺院を建設していることからも窺い知ることができよう。  
 また日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルはスペイン人だが、彼が所属していたカトリックの派閥であるイエズス会は、その本部はローマにある。ちなみにローマのイエズス教会にはザビエルの右手が安置されている。また清貧を掲げて従来の価値観を否定することから始まったアッシジのフランシスコ創設のフランシスコ会も、その本部はイタリアにある。もちろん外国人であろうがイタリア人であろうが、同じカトリックを信仰する限り同胞扱いをするのは当然だが、それでもイタリア人からしてみれば、同じイタリア人への愛着を感じるのは必然であろう。  
 この点、今のローマ法王であるベネディクト16世はドイツ人であり、ポーランド人だった先代のヨハネ・パオロ二世に続き、二代続けて外国人であることはいささか残念に思っていることだろう。イタリアのマスコミは、ベネディクト16世と記さず、彼の本名であるライツィゲルと呼ぶことがあるのは、親しみの表れなのか、それとも若干のやっかみなのか、評価が少し分かれるところだ。



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イタリア語一口メモ 

南北に長く、四季の移ろいもあるイタリアですから、さまざまな植物が育ちます。その中にはサボテンもあり、ヒラウチワサボテンの実はficodìndia(またはfico d’India)つまり「インドのイチジク」という名前で食用にしています。棘を取り除いた形がまるでイチジクのように見えることから、こう名付けられたようです。





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