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ケベックのフランス語

街並み
By Luciano (CC)


カナダのケベック州ではフランス語が使われていることはよく知られています。しかも、カナダ全域では英語とフランス語が公用語として認められていますが、ケベック州にかんしては、フランス語だけが公用語なのです。ケベック全体として、8割がフランス語のネイティヴであり、また現在はケベックの独立を主張する 「 ケベック党 」 が州政府を握っているからです。ですから街中の公的な掲示などではフランス語一本槍です。しかしながら実際にはビデオ、映画、マスコミとうによって英語が入り込んでいることはもちろんです。

ケベックでフランス語が話されるのは、もちろん当初この地域に植民した人たちがフランス人だったからです。16世紀にはフランス人のジャック ・ クールがフランス王フランソワ一世の命を受けてこの地へ入ってきます。17世紀になるとフランス系植民者が多い地域を束ねて北米に 「 ヌーヴェル ・ フランス 」 が作られます。ケベックのまちが作られ、モントリオールが作られます。モントリオールはもともとはフランス語のMont royaleの英語読みに過ぎません。

その後植民してきたフランス人は、北フランス、西部フランスの出身者が多く、ピカルディーやノルマンディーの方言が入り込んできました。そのためにこうした地域の方言の影響が色濃く残った話し言葉となりました。また、カナダではフランスにはない動物、植物がとうぜんたくさんいますし、カナダであらたに発生した習慣 ・ 事物等もありますので、植民者が持ち込んできたのではないフランス語もたくさん生まれました。そうした新語はかなりの場合、原住民の言い方からとったと言われています。さらには、この地域のフランス語には当時の宮廷フランス語も大きく影響をのこしたと言われています。というのは王室の皇女たちがカナダのヌーヴェル ・ フランスに移されることがあったからです。

しかし、ある時期からこのヌーヴェル ・ フランスはフランス本国との関係を断ち切られることになります。この地域が18世紀のなかばに英国に占領されてしまい、フランスからの移民の流れが止まってしまうからです。そのために、カナダのフランス語は古いフランスの言い方をそのまま残して来た面もあるのです。

しかしながらここに残ったフランス語を話す人々は長い間にわたって自分たちの言語と文化のアイデンティティを守ってきました。カナダからの分離主義的な傾向は根強く残っています。住民投票では過去2回否決されていますが、第3回目にはどうなるかわからないと言われるほど、票差は接近しています。こうした根強い独立志向は、もともとの文化的なアイデンティティを守りたいという欲求があるのでしょうが、それと同時に自分たちの存在が現在のカナダで十分認められていないという不満もあるようです。ちょうど、ベルギーにおける言語対立のように、先進国の中でもこうした言語の差による深刻な対立があることは、大いに注目しておくべき現象でしょう。


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フランス語一口メモ パリ14区、その1、モンパルナス

 14区はパリの中であまり歴史のない地区ではありますが、やはり一番の注目はモンパルナスでしょう。ここはご存じの通り、パリ北部のモンマルトルが芸術家のコロニーとして人気がでた後に、モンパルナスが20世紀の初頭から半ばにかけて、同じ役割を担うことになります。芸術家、とくに画家はどうしても広いアトリエを持つ必要がありますが、たいてい貧乏だったので出来るだけ安価に借りられる土地を探したのです。モンマルトルが高くなるとモンパルナスに移ってきて、ここでドームとかクーポールとかいったカフェ ・ レストランに通いました。そうしてこうしたカフェ ・ レストランは神話的な存在となって、今でもたくさんの観光客を集めています。いまでも、あちこちに夜遅くまでやっているバーなどにいくのはおしゃれな行為と見なされているようです。


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