学校制度と就職状況 ( フランス ) を日本語で読む、フランス語翻訳 ( 他、英語 ・ 多言語対応 )のELS

トップページフランス語圏の情報フランス語文化における読み物直前のページに戻る

フランスの学校制度 2 - 高等教育そして就職 -

たたずまい
By Crossbone 80 (CC)


日本の大学では学士号を取得するのに4年間、修士号に2年間必要ですが、フランスでは、学士 ( Licence、リソンス ) が3年、修士 ( Master、マスター ) が2年間となっています。実はこれは、2006年頃から他のヨーロッパの大学と足並みをそろえるため、LMD改革の元で導入されたものです。以前はもっと複雑なフランス独自のシステムが採用されていました。大学で2年教育を受けたものにはDEUGという一般教育課程修了証書が授与され、3年目を修了したら学士 ( Licence ) が、4年目を修了したら修士 ( Maîtrise、メトリーズ ) が取得可能でした。その後、専門性の高い就職を目指す者はDESS ( Diplôme d’études supérieures spécialisées ) コースに進み、博士課程に進学を希望するものはDEA ( Diplôme d’études approfondies ) に進んで博士課程入学への準備をするというシステムでした。改革では、メトリーズ ( Maîtrise )、DESS、DEAというフランス独自のシステムが、ヨーロッパ基準にあわせて、メトリーズとDESSで2年間のMaster Professionnel ( 職業専門修士 ) に統合、またメトリーズとDEAで2年間のMaster Recherche ( 研究専門修士 ) に統合されました。以前は、メトリーズを終えただけで、日本語では修士号となっていましたが、今後は日本の大学院同様、修士号を取得するためには、最低2年間勉強することが必要になりました。しかしながら、現在でも旧システムの影響は強く、マスターの1年目に入学できたとしても、2年目に進級するためには選抜があり、マスター1年を修了したからといって、必ずしも2年目に進級できるとは限りません。

フランスと日本の学校教育の違いは、就職システムの違いと大きく関連しています。フランスは学歴社会と言われる日本よりもっと学歴社会だと言えるでしょう。日本では終身雇用という体制の元に、学生は企業に入ってから企業が仕事を教えるという意識があるため、文学部の学生が銀行に就職するということがとくに珍しいことではありません。ところが、終身雇用という概念のないフランスでは、給料を払ってまで学生に仕事を教えるという姿勢が企業側にありません。銀行に就職するには、金融を専攻し、コンサルタント会社に就職するには経営学科卒業であることが求められるので、学生は、将来自分が何をしたいかを早くから具体的に見究める必要があります。また、企業は、学生が大学を卒業した時点で即戦力であることを求めています。大学のコースには、企業研修が単位取得のために必須のものが多数あり、学生は大学在学中に、無給、もしくは格安の給料で数ヶ月間企業研修を行うことになります。フランス語で企業研修は 「 stage ( スタージュ )」といい、残念ながらこのスタージュのシステムが、人件費を安く抑える目的で企業に利用されているという点も否定できないのが現状です。それから、学業の内容と職業の内容が結びついていないと採用が難しいという状況から、文学系学生の就職が厳しいのも問題となっています。また、日本では基本的に学歴で給料を差別することはあっても、出身校で差別することはほとんどありませんが、フランスでは、グラン ・ ゼコールを出ていれば、新入社員の時から、普通の大学院を出ている者より格段に高い給料を支給されます。日本ではあまり知られていないグラン・ゼコールですが、実はフランスの教育システムの大きな特徴になっています。


Excom-System Language Services
エクスコムシステム ランゲージ サービス

フランス語翻訳、校正などの代表者連絡先 : honyaku@excom-system.com

提携先:Aaron Language Services
San Francisco, California
サンフランシスコ市発行 営業ライセンス番号:388028 001 07

( お支払いは日本国内の銀行口座 を御利用いただけます。)

各種言語翻訳 ( 和仏翻訳、仏和翻訳、仏英翻訳、英仏翻訳、多言語翻訳 )、仏文校正 ( 仏文添削 編集 リライト 校閲 ネイティブチェック プルーフリーディング )、ウェブデザイン、ネットスクールの英文ライティング指導 (自由英作文トレーニング 文章作成 書き方 指導 和英翻訳講座 添削のオンライン通信講座、英文添削講座、英語構文対策講座、ビジネス英作文講座、英語通信講座、英語学習 ) 等の総合サービス。

仏語 ( 和仏翻訳と仏和翻訳の双方向翻訳 ) の他にも、英語をはじめ、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、ギリシャ語、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、フィンランド語など多数の言語の翻訳と校正に対応。

日本文化に精通した日本在住のネイティブ翻訳者とのコラボレーションによりリーズナブルな料金で高品質なサービスの提供が可能になります。

ELS では論文翻訳をサポートいたします。各種論文のグローバル発信の重要性が求められる現状では、いかに優れた論文でも、翻訳する場合は当然、翻訳者の専門知識、技量が必須です。理系・文系を問わず各分野の日本語論文のフランス語翻訳はELSにお任せください。ご希望に沿ったフランス語論文に仕上げます。フランス語論文の書き方についても経験豊かな専門家が対応いたします。

翻訳品質、顧客対応共にベストな翻訳サービスを提供いたします。



フランス語一口メモ パリ11区

11区は12区と同様、今パリで一番動きのある注目スポットです。十年ほど前から、11区南のバスティーユ界隈におしゃれなカフェなどができて、若者が集まる場所となっていますが、それがきっかけで11区の他のエリアにもカフェやバーが続々とオープンするようになりました。特にオベルカンフ界隈はここ数年、11区の庶民的な雰囲気はそのままに、マレ区のシックとはまた違うセンスのいいカフェやバーなどが多く集まる地域になりました。若いアーティスト達が好んで集まるようになったオベルカンフ界隈は、マレ地区などと比べて、カフェやビールの値段が安いのも魅力的です。ただ、もともと治安の良い地区ではないので、特に20区との境付近の小さな通りには一人で入らないようにしましょう。


エクスコムシステム ランゲージ サービス(ELS) Copyright 2014無断転載禁止。