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フランスの学校制度 1- 小学校から大学入学まで -

子供たち
By Eduardo (CC)


国が変われば、言葉、文化も変わります。学校制度も例外ではありません。フランスの学校制度はどのようなしくみになっているのでしょうか。

フランスの初等教育は日本のように6歳から始まります。6年間小学校教育が続く日本と違って、フランスの初等教育は5年間です。フランス語で小学校は école élémentaire ( エコール ・ エレモンテール ) またはécole primaire ( エコール ・ プリメール )。学年の呼び方は、日本のように小学校一年生から六年生という呼び方ではなく、小学校一年生はCP ( cours préparatoire、準備科 )、小学校二年生はCE1 ( cours élémentaire niveaux 1、初級科1年 )、三年生はCE2 ( cours élémentaire niveaux 2、初級科2年 )、四年生はCM1 ( cours moyen niveaux 1、中級科1年 )、五年生はCM2 ( cours moyen niveaux 2、中級科2年 ) と呼ばれます。初等教育は5年目で終了し、11歳からは前期中等教育であるcollège ( コレージュ ) に入学します。ただ、フランスでは初等教育の段階から、生徒を落第させることがあり、初等教育をストレートで修了できない生徒も多数いるのが現状です。

日本と違い中等教育は中学校が4年間、高校 ( lycée, リセ ) が3年間です。日本のように高校は義務教育ではありませんが、学年の数え方は、中学の一番小さい学年から高校の最終学年までを通した数え方です。中学一年生は 「 第六学年 ( sixième )」、中学二年生は 「 第五学年 (cinquième) 」 と学年が大きくなるにつれ、数字は小さくなっていきます。高校2年生が 「 第一学年 ( première )」、最終学年の高校三年生は 「 最終学年 ( terminale )」と呼ばれます。高校入学の時点で、大学進学を目指す者は普通教育課程へ、また就職を目指す者は職業リセへと進路がわかれます。普通教育課程でも、大学入学資格試験 ( baccalauréat、バカロレア ) の受験教科によって、コースがわかれます。バカロレアには、大きく3種類あり、一般バカロレア( baccalauréat général )、専門 ( 職業 ) バカロレア ( baccalauréat professionnel )、工業バカロレア( baccalauréat technologique )があります。大学進学を目指し、普通教育課程を選んだ者は一般バカロレアを受験することになります。一般バカロレアは受験科目によって、理系、文系、経済 ・ 社会系と分かれています。この3つのうちでも、理系が最も難しいと考えられています。

自分の行きたい大学の入学試験を受験する日本とは違い、フランスでは基本的にバカロレアを取得したものが、バカロレアの受験科目によって、自分の行きたい大学の学部に願書を出すというしくみになっています。大学はほとんどが国立大学で、大学独自の入学試験は基本的にありません。どの大学がどの専門に強いという違いはあっても、大学のレベルの差は(建前上は)なしとされており、日本とちがって大学ランキングなどはあまり目にすることがありません。というのも、普通大学とは別に、グランド・ゼコール ( Grandes Écoles ) と呼ばれるエリート養成機関が存在するからです。大学にはバカロレアさえ取得していれば入学可能ですが、このグランド・ゼコールに入学するためには、高校卒業後さらに2年間準備学級を経て、コンクールに合格しなければなりません。


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フランス語一口メモ パリ10区

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