フランス語翻訳 ・ 校正ELSが日本語でお届け : フランス ・ TGVの日帰り観光

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フランス ・ TGV日帰り観光

街並み
By Patrick (CC)


フランスに旅行して(海外旅行はどこでもそうですが)大変なのは、宿をとることと食事だと思います。ツアーの場合はもちろん全部セットになっていますから問題ありませんが、ツアーでは逆に物足りない点も多々発生します。それで自分で計画をした旅行をすることになります。その時に食事・ホテルのことが問題になると思います。ぎりぎり食事は割り切ってパンをかじる、という路線にすると、究極的な問題は宿です。旅行会社のように綿密な旅程を立てて旅行する方もいらっしゃって、それはそれでけっこうなのですが、多くの場合は、向こうに行ってからいろいろな予定の変更を伴いながら旅行することも多いのではないでしょうか。なかなか宿泊場所がきまらないケースもあるでしょう。きまってからホテルに電話して、カード番号16桁を言ったりするのは実際にはかなり語学力がないと大変でしょう。

ところが、パリで友人のアパートを使わせてくれる、日本の業者に予約してパリのホテルを10日間とってある、ということなら宿泊の問題は一挙に解決します。パリから早朝 TGVに飛び乗り、目的地に出撃してその日に帰ってくればよいのです。これは考えてみると時間的にも費用的にもロスが大きいのですが、実際にはかなり行われているようです。それというのも、日本人でパリに何らかの拠点をもてる人がかなりいるからでしょう。それから、TGV網の発達によって、いろいろな場所に簡単に行けるようになって、この日帰り方式の魅力が増えているということもあるのだと思います。たとえば、リヨンですと2時間で着きますから、完全に日帰り圏内ですし、またグルノーブルは3時間ですから、これも楽勝です。

TGV網が発達することによって、変わるのはもちろん時間が短縮されること、これに伴っていままで行くのが難しかった土地が簡単に行けるようになることです。たとえば、ロワールの城としては遠くに位置していたアンジェなど、あっという間です。それから、これまでちょっと敬遠されていたすばらしい町ブザンソンなども簡単にアクセスできるようになります。外国にさえ簡単にでられます。ロンドン、ブリュッセルはいうまでもなく、ルーベンスの都市アントワープも日帰り圏内です。なおアントワープに行くTGVのタリスでは朝食、夕食のサービスがあります。

さらには行き方のルートが変わるケースもあります。いままでモン=サン=ミシェルに日帰りというと、パリからの観光バスに乗ってえんえんと走るルートしかありませんでしたが、現在はレンヌまでTGVで一気にいけます(その先のバスが大変なようですが)。

TGVの日帰り観光を行うときに気をつけるのは、行った先の町を一日かけてじっくり見る程度にして、そこから欲を出して在来線、バス等を利用して別の町に行ったりすることは避けた方がよいのです。日帰りだとやはり実際に観光に割ける時間は多くないし、フランスの在来線は地図には載っていても、一日に2本しかなかったりすることもあるし、バスはバスで運行にあまり信頼があけないのが実際で、ヘタをするとパリに帰れなくなります。このことにさえ気をつければ、そしてTGV運賃という若干の出費増に目をつぶれば、なかなか快適な旅ができると思います。

よく日本ででているフランス旅行ガイドをみますと、パリの周辺のおすすめコースにシャンティーとかフォンテーヌブローとかがのっていますが、あのパリ近郊の日帰りコースにフランス全体が入ってしまう日も近いことでしょうね(笑)。



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フランス語一口メモ 日帰りでいくTGVの旅―ブザンソン

ブザンソンは、一般にはあまり観光的な町とは考えられていませんが、実は非常に魅力に溢れた町です。ここは3方を川に囲まれた歴史の古い町でして、このドゥ川の周囲がすばらしく魅力があります。そして、川が囲んでいない北側は急激に高くなっていて、その上にはブザンソンの町をみおろすように城塞があり、城の廃墟があります。昔のブザンソンの支配者はこの城に籠もって、町を支配したのです。城の後背地はさらに高くなっており、周囲は川でしたから、防備上理想的な城でした。この城塞から見おろす景色は絶景です。ブザンソンはフランスとスイスをむすぶ交通の要路上にありまさして、周囲はもうアルプスの麓のような田園風景がひろがります。

そうして、町の真ん中の旧市街には細いうねうねとした道が拡がっており、いかにも古い田舎町の風情です。またこじんまりした市の美術館にはこの地域の生んだ最大の画家クールベの作品がいくつも展示されています。ゆったりとした時間の流れる穏やかな町です。


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