「 フランス語翻訳と特長をつかむ 」 英語 ・ 日本語 ・ 多言語対応翻訳会社提供のエッセー

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フランス語翻訳とフランス語の特徴

地下鉄
By Matti Mattila (CC)


日本語とフランス語の言語構造の違いがとてつもなく大きいということは、フランス語を習ったことがある日本語話者なら誰でも一度は痛感したことでしょう。しかしながら、二言語間の言語特徴の相違は、言語構造のレベルにとどまりません。このエッセイでは、フランス語と日本語で異なる文体上の特徴のひとつに触れてみたいと思います。

仏日翻訳であれ日仏翻訳であれ、フランス語翻訳をする際に知っておくべきフランス語の特徴のひとつに、同じ語の繰り返し使用を避けるというものがあります。日本語でも文末の動詞の場合、「 ~だと思いました。 」の羅列にするよりは、「 ~と感じました。 」など同じような意味でちがう動詞を織り交ぜた方が格好よくおさまります。一方で、日本語は名詞に関してはひとつの言葉に統一する傾向が強いですが、フランス語ではその名詞ですら、繰り返しを避けるのです。

具体的な例を見てみましょう。フランス語では 「 日本 」 と言いたいときに、「 Japon( 日本 )」の他に 「 l’archipel( 列島 = 日本 )」、「 le pays du soleil levant ( 日出る国 = 日本 )」 などの言葉が使われます。これらは 「 Japon 」 の繰り返しを避けるために新聞記事などでよく使われ、もはや定番となっている言葉です。またフランス語では、国の名前の繰り返しを避けるために、代わりにその国の首都名を使う例もよくみかけられます。例えば 「 Tokyo 」 という言葉がでてきても、かならずしも街としての「 東京都 」を指すのではなく、文脈によっては 「 日本 」 もしくは 「 日本政府 」 を指す場合があります。また 「 フランス語 」 という言葉ひとつをとってみても、フランス語では「 français ( フランス語 )」の他に「 langue française( フランスの言語 )」、「 langue de Molière ( モリエールの言語 = フランス語 )」などが使われます。「 英語 」 も同じように、「 langue anglaise ( イギリスの言語 )」、「 langue de Shakespeare( シェイクスピアの言語 = 英語 )」などの言葉が「 anglais ( 英語 )」の繰り返しを避けるために使われます。このようにフランス語翻訳を行う時には、とりわけフランス語へ翻訳する時には、日仏語間の単語帳作成だけでなく、フランス語翻訳文のなかで何度も使用する単語の別の言い方を書きとめた仏仏語間の単語帳作成も非常に役立ちます。動詞に関してももちろん同じことが言え、何度も同じ動詞を使うことは極力避けなければなりません。フランス語翻訳、特にフランス語方向に翻訳する場合は、たくさんの単語の意味を知っているだけでなく、ひとつの単語を別の単語で表現できるボキャブラリーの豊富さが求められます。

それではフランス語から日本語へ翻訳する仏和翻訳の場合はどうするべきなのでしょうか?果たして、「 日本 」、「 列島 」、「 日出る国 」 とそれぞれ訳出すべきなのでしょうか?最終的には、翻訳者の翻訳に対する考え方によるでしょう。あくまで原文に忠実に訳すべきだという考え方に立ってみると、それぞれ訳出するべきということになります。しかしながら、自然な読みやすい日本語に訳すという視点に立つと、「 列島 」、「 日出る国 」、そして日本という意味合いで使われている 「 東京 」 も全て 「 日本 」 と和訳するのが正解となります。

フランス語と日本語は言語構造的な違いも大きいですが、同じ言葉の繰り返しを避ける、あるいはなるべく同じ言葉を繰り返して使うといったような、文体上の特徴というものも、フランス語翻訳作業を行う時に無視できない点なのです。


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フランス語一口メモ パリ4区

パリはカタツムリ(escargot、エスカルゴ)の殻の螺旋のように右回りに1区から20区までが並んでいます。それぞれの区がそれぞれの魅力を持っています。パリの中心に位置する4区とは、どんな区なのでしょうか?
4区は1区の西部に位置し、有名なノートルダム寺院があるシテ島の一部と(シテ島の西部は一区の管轄)サン・ルイ島を含みます。いわゆる、マレ地区にあたるのが4区で、パリ市庁舎、ボージュ広場、シテ島とサン・ルイ島など見所も多く、観光客の姿を多く見かけます。マレ地区は、歴史建造物が多く残る地区でありながら、新進気鋭のクリエーターのブティックが並ぶと同時に、ホモセクシャルの人々の地区でもあります。また、ユダヤ人街ともなっており、ユダヤ人が経営するファラフェルというピタパンのサンドイッチを売っている飲食店もブームとなっています。


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