専門分野に強いフランス語翻訳会社スタッフエッセー ( 日本語 ): 特許明細翻訳 ( 仏日 )

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特許明細書翻訳 ( フランス語から日本語へ )

電気メーター
By Rhian (CC)


サラリーマン定年後、特許明細書のフランス語から日本語への翻訳をプロとして始めて早くも二年半ほどになります。フランス語は、大学時代と若い頃に半年ほどフランス語習得のために短期留学したほかは、独学で学習しました。仏和翻訳にあたって、小生は留学したこともあってかフランス語は英語に比べどちらかと言えば読み書きよりも会話に自信がありました。しかし、実際に始めてみると、フランス語の理解はそれほど難しいものではなく、かえって技術内容さえ把握できればフランス語以外の翻訳より容易ではないかと思えるようになりました。

フランス語には文法的に次のような特徴がみられます。フランス語、英語には日本語にはない名詞、代名詞の単数、複数の区別や冠詞の概念があります。加えてフランス語には英語にはない男性、女性の区別が名詞、代名詞に限らず関係代名詞にも明確にあって、さらに関係代名詞にも単数、複数の区別があるため、文章自体があいまいで不明確になりにくいという利点があります。こうした文法的に明確なフランス語の特徴に加えて、特許明細書にはもともと論理的に技術の内容を分かりやすく説明しなくてはならないという使命があるので、技術内容さえ掴めれば極めて分かりやすく書かれているといえます。

フランス語特許明細書の日本語への翻訳は楽な面がある一方で注意しなくてはならない点もあります。小生は英語からの日本語への翻訳もしますが、フランス語には英語と同じ綴りの単語が沢山あり、その意味は微妙に異なるものあるいは全く意味が異なるものが結構あります。従って、結構、まめに辞書を引いて確認することが大切です。英語の知識が逆に邪魔をしてしまうことさえありえます。この点ではかえって英語を知らない人のほうが有利かもしれません。

一方で、小生は専門が建築で一級建築士ですが、残念ながら建築土木関連のフランス語特許明細書翻訳は殆どなく、翻訳対象分野は、機械、化学、IT、医学、薬学など多岐にわたります。従って、当然、門外漢の小生は見慣れぬ専門用語と頻繁に遭遇します。このフランス語の専門用語を日本語へ翻訳することが特許明細書の主な仕事と言っても過言ではありません。あちこち図書館を巡って各種、専門用語辞典で調査して、確認することもしばしばあります。特に、最新技術の専門用語は専門辞書でも分からないことがあります。インターネットであちこち検索して、これらのフランス語を日本語にどう翻訳すべきか検討します。特に、仏和翻訳の場合、フランス語と日本語の両方にヒットする確率が英語の翻訳の場合と比べて低くなるので、なかなか見つからない時もあって納期が迫っている場合には正直あせることもあります。

できるだけそういうことがないように、まず、1回目は不明点を除いて全体をできるだけ早く日本語へ翻訳します。次に、完成した粗い仏日翻訳をもとに、不明箇所の調査検討を行うと同時に、段落の抜け、記号、符号の抜け、間違いを逐一チェックします。こうして、翻訳がほぼ完成した後、日本語の推敲を始めます。推敲が終わるともう1回日本語の読み直しとチェックをします。通常は、3回は読んで見直すと完成するという感じです。今はパソコンのおかげで、ワード、エクセル、パワーポイントをはじめ、インターネット検索や電子メールを利用できるため大きく助けられています。これを手書きで作業したであろうインターネットやメールが無かった時代の人達ことを思うと想像を絶するほど便利になったものだとつくづく感心している今日この頃です。



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ELS では、自動車、機械、電気、電子、半導体、通信 ( ソフト、ハード ) から医学、薬学、バイオ、化学、環境、土木、建設、そしてさらには特許、法律、契約、行政、政治、経済、金融、マーケティング、国際ビジネス、メディア、観光、歴史、文学に至るまで幅広く、それぞれの分野で専門知識を持った翻訳者、校正者を確保しています。英語はもちろんのこと、フランス語の翻訳を通じて、著しい発展を遂げるフランスおよびフランス語圏諸国・諸地域との架け橋になることができれば、私どもにとって望外の喜びです。フランス語のビジネス文書から仏語学術論文まで、様々な分野の各種文書の作成に関する日本 ・ フランス間の習慣や思考方法の違いにまで踏み込んで、きめの細かい翻訳をお届けします。

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フランス語一口メモ パリ1区

パリはカタツムリの殻の螺旋のように右回りに1区から20区までが並んでいます。それぞれの区がそれぞれの魅力を持っています。パリの中心に位置する1区とは、どんな区なのでしょうか?
パリの1区から4区までの4区は、少し歩いたら、次の区に入ってしまうほど、非常に小さい区です。1区は、住人がパリで一番少ないといわれています。区の3分の1を占めている、広大なルーブル美術館と隣接する大庭園チュイルリー公園の一帯を見れば納得です。また、小さいながら美しく、現代アートの鑑賞もできる庭園を持つパレ・ロワイヤル(王宮)や、コメディーフランセーズなどもあります。パリ地下鉄の中心駅、Chatelet-Les Halles(シャトレ-レ・アール)地区は、パリの歴史を感じさせる壮大な建物がある界隈からは雰囲気ががらりとかわり、RER(首都圏高速鉄道)で、郊外からやってくる若者達が集う場所になっています。


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