フランス語翻訳 ・校正に関するエッセー : 日本語ネイティブと英仏翻訳

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日本語ネイティブにとっての英仏翻訳
- 和訳と比べた難しさと易しさ、そして、落とし穴

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By Panoramas (CC)


日本語を母国語とする私たちが英語で書かれた文章をフランス語に翻訳する英仏訳は、訳者にとって外国語から外国語への翻訳であり、きわめて困難な作業のように思えるかもしれません。たしかにこのような翻訳は自国語を介さないという限りでは一種の離れ業と言えるかもしれませんが、英語とフランス語そして日本語の相互の関係を考えると必ずしもそうではありません。この種の翻訳には難しい点とならんでかえって易しい点もあるのです。しかし、それと同時に細心の注意を払うべき思わぬ落とし穴も潜んでいます。

難しさとは何といっても翻訳の対象と結果がいずれも外国語であることです。英語を日本語に翻訳する際のように英語の文章の意味を理解するという作業と、日本語をフランス語に翻訳する際のように外国語であるフランス語で文章を作成する作業、この両方を同時に行わなければなりません。母国語以外の2つの外国語を十分に理解し操る能力が英仏訳には要求されるのです。つまり英語とフランス語の二ヶ国語をマスターしておかなければならないことそれ自体が英仏訳の基本的な難しさであると言えるでしょう。その上、翻訳の作業は単純に文法規則に従って文章を構成する要素(単語)を英語からフランス語に置き換えさえすれば済むものではなく、英語で表現されている内容を、元の書き手の意図になるべく近い形でフランス語文化圏にいる読者に伝えなければなりません。そのためには英語とフランス語の語学的な知識に限らず英仏両文化圏の思考習慣にもある程度通じておくことが必要ですが、これは一人の日本語ネイティブにとっては大変な課題です。

しかし、こうした難しさの多くは英仏翻訳作業に日本語ネイティブとして日本語を介在させようとすることから来るものだということを指摘しなければなりません。いかに外国語といっても年月をかけて学習を重ね読解に慣れてくると、ある程度まではいちいち自国語を介さなくても外国語の中だけで理解し思考することができるようになるものです。このことが英語とフランス語の両方でできるようになれば、英仏翻訳からは上記のような困難がある程度は除去され、英語とフランス語という、言語構造が近い言語間の翻訳はかえって、英日 ・ 仏日翻訳よりもスムーズに行えると考えられます。シンタクスの基本構造は同じですから語順を大幅に入れ替える必要がなく、さらに、語彙にも相互に類推の可能なものが多数存在します。

だからこそ逆に、英語もフランス語も母国語としない私たちが英仏訳を試みるときの危うさ ・ 思わぬ落とし穴が存在するのです。同じような形をした言葉の使い方が違うことがよくあります ( フランス語の essayer は現代の英語では essay ではなく try、同じく chambre は chamber ではなく room )。また、微妙なスペルの違いも間違いの元になりえます ( 英語の address、correspondence はフランス語では adresse、 correspondance )。

このように、外国語間の翻訳は一筋縄では行かない興味深い様々な側面があります。


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フランス語一口メモ ショッピングのフランス語1

古くは中世からの建物が残っている美しい街パリには、世界中から訪れる観光客の姿が絶えることがありません。エッフェル塔、凱旋門、ノートルダム寺院、セーヌ川などの名所のほかに、パリでのもうひとつの楽しみといえばショッピング。パリのデパートでは、英語を話す定員がいることが多いですが、フランス語で知っておくと便利なショッピングのためのボキャブラリーをご紹介しましょう。
まず、フランス語でデパートは、「grand magasin(グラン マガザン)」で直訳すると「大きい(grand)店(magasin)」。「magasin」は「店」をさす一般的な単語ですが、洋服などを取り扱っているお店は「boutique(ブティック)」ともいいます。また、デパートに入っている個々のお店は「stand(スタンド)」と呼ばれます。洋服を買う時に知っておきたいのが、サイズを表す言葉。フランス語で「サイズ」は「taille(ターユ)」で、「T0」「T1」「T2」「T3」のように表示されている場合があります。「T0」が一番小さいサイズです。「Sサイズ」は「petite taille(プティット ターユ)」、「Mサイズ」は「taille moyenne(ターユ モワイエンヌ)」、「Lサイズ」は「grande taille(グランド ターユ)」です。また、色の名前も英語とかなり異なるので、英語が通じないお店で困ることがないように、基本的な色の名前は知っておいた方がいいかもしれません。「白」は「blanc (ブラン)」、「黒」は「noir(ノワール)」、「赤」は「rouge(ルージュ)」、「ピンク」は「rose (ローズ)」、「黄色」は「jaune (ジョンヌ)」、「茶色」は「marron (マロン)」、「緑」は「vert (ヴェール)」、「紫」は「violet (ビオレ)」です。英語と近い色もあり、「青」が「bleu (ブル)」、「ベージュ」は「beige (ベージュ)」です。


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