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約物 (2)

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By Anna (CC)

PUNTO Y COMA (;)

セミコロンは、カンマとピリオドの中間に相当。(ピリオドほど完結的でないが、カンマより離れた区切り。)前の単語のすぐ後ろに置かれ、それに続く単語は通常は小文字で始まります。
セミコロンは、コロンやカンマ、ピリオドとの置き換えが可能なことが多いため、句読点の中でもその用法が曖昧ともいえます。

1.用法
1)文章内で複数のカンマで単語を区切る必要があるような複雑な文の場合。
En el congreso asistieron el director ejecutivo, Francisco Pérez; el consejero delegado, Juan García; y el auditor, Pedro González.(会議にはCEOフランシスコ・ペレス、専務取締役フアン・ガルシア、会計監査ペドロ・ゴンサレスが出席した。)

2)構造上は2つの文だが、意味上、強い相互関連がある場合。
Era necesario que el hospital permaneciese abierto toda la noche; hubo que introducir turnos de trabajo.(病院は夜間も開業していることが必要だった。交代勤務制を導入しなければならなかった。)

但し、多くの場合このセミコロンはピリオドへの置き換えが可能。セミコロンかピリオドを用いるかの選択は、2文間のつながりの強弱に従い書き手の判断に委ねられる。また、セミコロンの代わりにコロンが用いられることもある。

3)接続詞の前で用いられる場合。例えば、pero, mas, aunque, sin embargo, por tanto, por consiguiente, など。
Trabajaron intensamente toda la noche para rescatar a las víctimas del accidente; sin embargo, no encontraron nuevo superviviente.(事故の犠牲者を救出するため徹夜で必死の作業が行なわれた。しかし新たな生存者は見つからなかった。)

4)テキスト内で、データや例などが一行ずつリストアップされる場合。
各行は小文字で始まり、各行にセミコロンが用いられ、最終行はピリオドが打たれる。
Síntomas del golpe de calor.(日射病の症状)
- piel caliente, roja y seca; (皮膚の熱、赤みや乾燥)
- náuseas y sed intensa; (吐き気や激しい喉の渇き)
- somnolencia y/o agresividad; (眠気または・かつ興奮)
- pérdida de conciencia y convulsiones. (意識不明や痙攣)


DOS PUNTOS(:)

セミコロン同様、カンマとピリオドの中間。文章を2つに分け、後続の記述に注目させるために用いられたりします。前の単語のすぐ後ろに置かれ、それに続く単語は通常は小文字で始まります。

1.用法
1)説明的内容を挙げる場合
Hay que hacer compras para la cena: una botella de vino y algo de postre.(ディナーの買い物をしないといけない。ワイン1本とデザートを何か。)

2)列挙する内容を冒頭に記述したい場合、コロンで区切った後に主文が続く。
Natural, sana y equilibrada: así debe ser una buena alimentación.(ナチュラル、ヘルシー、バランスがよい、良質の食生活はそうあるべきだ。)

3)引用文が続く場合。コロンの後の引用文は括弧でくくり、大文字で始まる。
Es verdad lo que dicen: "El mundo es un pañuelo."(「この世はハンカチ(のように小さい)」、そう言われるのはもっともだ。)

4)手紙の冒頭、宛名の後。
Estimados señores: (拝啓)
Querida Manuela: (マヌエラ様)

5)後続の文で例を示す場合。
El viaje ha sido un desastre: se nos estropeó el coche.(旅行は悲惨となった。車が故障した。)

6)証明書や法律関係の文書で、該当文書の目的を示す動詞(certificar, declararなど)を大文字で表記した後に用いる。その主文は、改行し大文字で始まる。

(在職証明書の一例)
D. (発行者の氏名), con DNI Nº(身分証明書番号)como (役職名) de la empresa(会社名).
CERTIFICA:
Que D. (対象者)está trabajando (ha trabajado) para esta empresa desde el (日付) hasta la actualidad [...] 


7)相互に関連のある文を接続するために用いられることもある。

理由-結果を表わす
Estoy cansado y mañana tengo que madrugar mucho: no voy de fiesta esta noche.(疲れてるし明日はとても早起きしないといけない。今夜は遊びに行かないよ。)

結末、前文の要約などを表わす。この場合、セミコロンが使われることもある。
Una tromba de agua provocó inundaciones y las carreteras estaban cortadas: al final tuvimos que pasar una noche en el camino.(集中豪雨が洪水をもたらし、道路は通行止めとなっていた。結局、我々は途中で一夜を明かさなければならなかった。)


PUNTOS SUSPENSIVOS(…)

三点リーダー、または二倍三点リーダーは、いくつかある用法のうち主に文の中断に用いられるため、スペイン語ではそのように呼ばれます。
直前の単語に続いてピリオドが3点(または6点)打たれ、その後に来る文は、通常1スペース空け始まります。三点リーダーが文末に用いられるときは、それに続く分は大文字で始まります。但し、文の途中では、この符号の後の単語は小文字となります。

1.用法
1)文末で、疑問や躊躇、保留などのニュアンスを表現したいとき、一時的な「間」を表わすため用いる。
Si se enteraran mis padres… (私の両親が知ったなら・・・)
No sé..., pues…, no estoy muy segura si me van a contratar.(わからない…そうねぇ…契約してくれるかどうかあまり確かではないわ。)


2)文の中断する場合。後続の内容が既知、また受け手にとり明白なときに用いられる。例えば、ことわざや格言、有名な台詞や文章など、誰もが知っている一節など。 また、有名な著書や作品のタイトルなども同様。

Campo de Criptana es uno de los lugares más conocidos entre los turistas japoneses por la obra de Cervantes que comienza con esta frase: "En un lugar de la Mancha...”(カンポ・デ・クリプタナは、「ラマンチャのとある村に・・・」というこのフレーズで始まるセルバンテスの作品により、日本人観光客の間でもっとも有名なスポットのひとつです。)

¿Por qué no lo intentas? Se dice mucho que más vale tarde que…(やってみたら?遅くても何とかってよく言うじゃない。)

3)罵詈雑言など思わしくない表現やそれをほのめかす場合。時に、該当する単語の頭文字を記したあとに続けることもある。
Es un gran hijo de ... (省略された単語はputa)
Vete a la m… (省略された単語はmierda)


4)間を置くことでテキストに余韻を与え、読み手の想像力に委ねたり、強調させたい場合。
Fíjate… quieras o no… así es la vida.(いいか…好むも好まざるも…人生とはそういうものだ。)
5)エトセテラと同様に、句を列挙した最後に3点リーダを置き「など」と表現する。
Pueden disfrutar de las siguientes actividades durante su estancia: visita cultural, deporte acuáticos, golf, senderismo…(ご滞在中は以下のアクティビティをお楽しみいただけます。:カルチャー見学、マリンスポーツ、ゴルフ、トレッキング・・・)

この際、以下のように etc. / etcéteraと併記するのは間違い

Pueden disfrutar de las actividades durante su estancia: visita cultural, deporte acuáticos, golf, senderismo…, etc.
Pueden disfrutar de las actividades durante su estancia: visita cultural, deporte acuáticos, golf, senderismo etcétera…


6)括弧や角括弧内に用いて、引用文の一部省略や中断を表わす。

Así lo relata el libro sagrado(25;10, 16): "Harás una arca de madera de acacia […]. En el arca pondrás el testimonio que te daré.” (聖なる書はこう述べている。(25章10,16節)「アカシア材の箱を作らなければならない。(中略)私が与えるさとしをその箱に納める。」)


2.注意する点
‐3点リーダーの後に、カンマやコロンなどが用いられる場合、スペースを空けずに表記。
‐疑問文や感嘆文で用いられる場合、疑問符・感嘆符の前にスペースを空けずに表記。
‐略語に用いられるピリオドと一緒に用いられる場合でも常に3点。
—¿Conocía a ese Sr…? (その~氏を知っていたのかね?)
—Sí, el Sr. González era jefe de mi marido.(ええ、ゴンサレス氏は夫の上司です。)



RAYA(—)

ダッシュは、ハイフン(guion)より長い線。比較的長い挿入句の前後に用いられる場合、ダッシュは、挿入される文の最初と最後の単語にスペースを空けずに表記。また、挿入の始まりのダッシュの前、また閉じる側には1スペースを置きます。但し、後述のダッシュの後ろにカンマなどほかの符合が続く場合は、スペースを空けずに表記されます。

1.用法
1)説明などを挿入する場合。
カンマや括弧との代用可能。但し、概してダッシュを用いる場合は、カンマより明確な区切りだが、括弧ほど隔離されない。挿入句の後ろに記されるダッシュに続きピリオドなど他の符号が用いられても、2番目のダッシュが省かれることはない。
Estaba contenta con su trabajo —secretaria de alta dirección—, que tuvo que abandonarlo al quedarse embarazada.(彼女は仕事—重役秘書—に満足していたが、妊娠を機に辞めざるを得なかった。)

2)括弧内で、さらに挿入句が用いられる場合。
Si desea más información sobre nuestros productos (el catálogo general —incluso en formato PDF — está disponible), por favor póngase en contacto con nosotros.(弊社商品に関するインフォメーション(総合カタログ—PDF版も含む—あり)をご希望の方は、弊社までご連絡下さい。)

また、ダッシュで囲まれる挿入文に年号などのデータや詳細がある場合は括弧を用いる。
Francisco Javier — un misionero navarro de la Compañía de Jesús y permanecido por tierras japonesas (1549 - 1551) — falleció en la isla de Sanchón (フランシスコ・ザビエル—ナバラ出身のイエズス会宣教師で日本の地に滞在(1549 – 1551年)—は上川島で亡くなった。)

3)会話文ではセリフの始めにダッシュを用いる。登場人物名は省かれ、ダイアログの区切れを表わす。
—¿Qué te pasa?—Nada. No me pasa nada. —Sí, estás llorando. —Que no, que no estoy llorando.(—どうしたの?—何も。何でもないわ。—そう、泣いているじゃない。—違う、泣いてなんかいないわ。)

小説やナレーション形式の文では、各登場人物のセリフ毎に改行されることが多い。 —¿Qué te pasa?(どうしたの?)
Nada. No me pasa nada.(何も。何でもないわ。)
Sí, estás llorando.(そう、泣いているじゃない。)
Que no, que no estoy llorando.(違う、泣いてなんかいないわ。)

4)書き手の叙述やコメントである地の文と会話文の話者を明確にしたいときなどにも用いる。

‐地の文の後、登場人物のダイアログが続かない場合、ダッシュは会話文の前後に用いられる。
Que no, que no estoy llorando —contestó María. Le enseñaba los dientes para sonreírle.(「違う、泣いてなんかいないわ。」とマリアは答えた。微笑でみせるため歯をにっと出した。)

‐地の文がダイアログを中断し挿入される場合、地の文の前後にダッシュを用い、挿入直後に残りの会話文が続く。
Que no, que no estoy llorando —dijó María—. Es que me pican los ojos. (「違う、泣いてなんかいないわ。」とマリアは言った。「目がチクチクするの。」)

‐書き手の記述が、decir, añadir, asegurar, preguntar, exclamar, reponerなどの動詞のとき、地の文は小文字ではじまる。前文が感嘆符や疑問符のような完結する会話文の場合でも同様。
¿Qué te pasa?— preguntó preocupada Pepi.(「どうしたの?」と心配してペピが聞いた。)

‐地の文に上記のような動詞が用いられない場合は、大文字で始まる。
Que no, que no estoy llorando. — Le enseñaba los dientes para sonreírle.(「違う、泣いてなんかいないわ。」 微笑をみせるため歯をにっと出した。)
—Que no, que no estoy llorando. — Le enseñaba los dientes para sonreírle —. ¿Ves?, estoy bien.(「違う、泣いてなんかいないわ。」 微笑をみせるため歯をにっと出した。「ほらね、平気でしょ。」)


5)行頭に用いて例やコンセプトなどを挙げる。その際、ダッシュの後の記述は小文字で始まり、記述される内容毎に改行。また、行末はセミコロン(この場合、最終行のみピリオド)。
El vino tinto se suele clasificar en: (赤ワインは通常このように分類される:
joven; (ホベン
crianza; (クリアンサ)
reserva; (レセルバ)
gran reserva. (グラン・レセルバ)


または符号なしも可
El vino tinto se suele clasificar en:
joven
crianza
reserva
gran reserva.


但し、挙げられる内容が完全な文であれば、各文の終わりにピリオドを打つ。 また、このダッシュは、括弧入りの文字や数字、その他符号に置き換えが可能。

5)リストや索引において、行頭のダッシュは単語の後ろに用いられて省略を表わす。これにより繰り返しを避けることが出来る。
Verbos intransitivos(他動詞)
irregulares(規則)
regulares(不規則)


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スペイン語一口メモ Cheというと…

真っ先に浮かぶのは、アルゼンチン生まれの革命家でキューバ革命指導者、チェ・ゲバラでしょう。彼の本名はエルネスト。ラテンアメリカでは、アルゼンチン出身の人をcheともいいます。そこで通称がチェ。
所変わってスペインでは、che(xe)といえば、バレンシア地方の人に相当します。

また、南米(コノ・スール地帯)やスペイン・バレンシアでは、「ほら」というような呼びかけ(hombre、oyeなど)や語尾にも使われます。日本語のように「チェッ」と短く舌打ちするのではなく、スペイン語では「チェ」とはっきり発音。腕を挙げながら「チェー」と言ったらネイティブのよう!? 





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