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約物 (1)

ダンス
By Guerretto (CC)


約物(Signo de puntuación)と呼ばれるのは、句読点、括弧などの特殊な記号。次に挙げる通り日本語と共通のものもあれば、スペイン語特有の記号もあります。(参考までにスペイン語表記も併記)。

カンマ COMA(,)
ピリオド PUNTO(.)
セミコロンPUNTO Y COMA(;)
コロン DOS PUNTOS(:)
疑問符SIGNO DE INTERROGACIÓN (¿?)
感嘆符  SIGNO DE EXCLAMACIÓN (¡!)
リーダー(省略記号) PUNTOS SUSPENSIVOS(…)
ダッシュRAYA(-)
クォーテーション COMILLAS(” ”, ‘ ‘)
角括弧(ブラケット) CORCHETE([ ])
丸括弧 PARÉNTESIS(( ))

補助記号
アポストロフィ APÓSTROFO(´)
アスタリスク ASTERISCO(*)
スラッシュ BARRA(/)
トレマ DIÉRESIS(¨)
ハイフン GUIÓN(-)
中括弧 LLAVE ({})
ティルデ TILDE (~)


COMA(,)

カンマは、一文の中にある軽い息継ぎ、文を区切るために用いられます。語句の直後に置かれ、コマの後には1スペースを空けます。その用法は、書き手の好みや意図するところによりますが、正しい読まれ理解されるために、以下にいくつかのポイントを紹介します。

1.挿入
挿入句の初めと終わりにカンマが置かれる。多くの場合、括弧やダッシュとの置き換えが可能。

1)同格用法
Cuando llegó Pedro, el marido de mi hermana, todo se aclaró. (妹の夫、ペドロが着いて、全てがクリアーになった。)

2)名詞の後に挿入され、補足的な説明のための形容詞や副文を導く用法

Los soldados, agotados, volvieron al campamento con dos horas de retraso.(兵士達は、疲れて果て、キャンプに2時間遅れで戻った。)
La casa, que está al borde del mar, es muy luminosa.(家は、海沿いにあり、日当たりがとてもいい。)

カンマが使われない制限用法に注意
Los soldados agotados volvieron al campamento con dos horas de retraso.(疲れ果てた兵士達は、キャンプに2時間遅れで戻った。)
La casa que está al borde del mar es muy luminosa.(海沿いにある家は、とても日当たりがいい。)


3)その他、コメントや説明などの挿入
Toda mi familia, incluido mi hermano, estaba de acuerdo.(家族全員、弟も含め、賛成していた。)

文全体の構成要素ではなく、語句や文が挿入されることもある。
Tus paellas, ¡qué delicia!, son las mejores que he probado en mi vida.(あなたのパエリャ、あぁ、おいしい!今まで食べた中で一番よ。)


2.句読点
一つの叙述にある語句や文を区切るために用いられる。

1)語句の羅列があるとき、カンマで各語句を区切る。最後の語句の前に接続句(y, e, o, u, ni)が置かれるが、カンマは不要。

Es un chico muy reservado, inteligente y de buena familia.(とても内気で頭がよく、育ちのいい青年です。)
¿Quieres té, café o manzanilla?(紅茶、コーヒー、それともカモミールティにする?)
A mi hijo no le gustan las zanahorias, los pimientos ni los apios.(うちの子は人参もピーマンもセロリも好きではない。)


語句をすべて列挙せずに例として一部のみを述べる場合、接続句は省かれ、各語をカンマで区切るのみ。最後の語句の後、etc.または省略記号(…)でしめくくる。また、コロンやセミコロンの後に、例として語句を挙げる。

Asistió toda la familia: abuelos, padres, hijos, cuñados, etc.(祖父母、両親、息子たち、義理の兄弟等、家族全員が出席。)
Estamos amueblando el chalet; hemos comprado el sofá, las alfombras, la lámpara...(私たちは、別荘に家具を揃えているところです。ソファ、カーペット、ランプなどを購入しました。)


2)一つの文で、文法構造上同等の構成要素を区切る。接続句が省かれることもある。

Llegó a casa, se duchó, se arregló y volvió a salir.(帰宅し、シャワーを浴び、また出掛けた。)
Estábamos preocupados por su familia, por su trabajo, por su salud.(私たちは彼の家族、仕事、健康を心配していました。)
No te vayas sin correr las cortinas, cerrar las ventanas, apagar la luz y echar la llave.(カーテンを引かない、窓を閉めない、電気を消さない、また鍵をかけないで行ってしまわないように。)


次のような並置文でも、カンマを用い各文を区切る。
Unos cantan, otros tocan la guitarra, los demás bailan.(2~3人が歌い、別の何人かがギターを弾き、残り者達が踊る。)
Ojo por ojo, diente por diente.(目には目を、歯には歯を。)


3)名前など、呼びかけに用いられる語句もカンマで区切られる。文の長短に関係ない。

Venid a comer, niños.(子供たち、ご飯よ)
¿Sabes, Antonio, quién ha venido?(誰が来たか、アントニオ、あなた知ってる?) Sí, mamá.(はい、ママ。)


4)感嘆詞なども、カンマで区切られ用いる。

¡Anda, no seas tonto!(ほら、馬鹿なことしないで!)
No sé, ¡madre mía!, si puedo aguantarlo más.(これ以上我慢できるかどうか、参ったなぁ!、わからないよ。)


5)同じ動詞の繰返しや言うまでもなく明らかな場合、動詞が省かれるが、その際、補語をカンマで区切る。

Su hija mayor es baja; la pequeña, alta.(彼女の上の娘は背が低く、下の娘は高い。)
Tres por seis, dieciocho.(3掛ける6、18)
Los que no tengan permiso, por la otra puerta.(許可証のない人たち、別のドアへ。)


6)配分の接続詞が用いられる構造文で、接続詞の前に用いられる。

Acabarán casándose, ya por amor, ya por interés.(愛にせよ、打算にせよ、彼らは結婚することになるだろう。)
Cenamos, bien en nuestra casa, bien en la casa de mis padres.(我が家か、僕の実家で夕食だ。)


7)例外を示す前置詞“excepto, salvo y menos”の前に用いる。

8)二つの文をつなぐ接続詞の前に用いる
‐ pero, mas, aunque, sino など、反意を示す接続詞
‐ así que, de manera queなど、結果を示す接続詞
‐ porque を用いて理由を述べる場合。但し、以下の違いに注目。

Ha llovido, porque está el suelo mojado. (カンマあり)
雨が降ったと判断する根拠は、道路が濡れているという事実。
El suelo está mojado porque ha llovido (カンマなし)
道路が濡れている実際の理由が雨。


9)“no solo..., sino (también)... ”を用いた連結構造文で、二つの文をカンマで区切る。

Le ha hecho daño no solo por físicamente, sino también por psicológicamente.(彼に肉体的だけでなく、精神的にも打撃を与えていた。)

10)接続詞の直後に挿入句があるとき、接続詞の前または後ろにカンマを用いる。次の例はスペイン語らしいカンマの使われ方。

Puedes venir con nosotros o, por el contrario, quedarte en casa todo el día.(僕たちと一緒に来るか、そうでなければ、一日中家で留守番していてもいい。)

3.注意する点
‐形容詞節を伴う長い主語や複数の単語の羅列で構成される主語でも、主語と述語となる動詞の間にはカンマは使われない。
 但し、etc.で並べられている場合や、挿入句がある場合はこの限りではない。

‐“pero”の後に感嘆文や疑問文が来る場合、peroの後ろにカンマは置かれない。

‐手紙文の書き出し(宛名)にはカンマは不可。例えば“Querido amigo:”のように、コロンを用いる。

‐数詞で使われる場合、カンマは小数点として用いられる。日本語や英語の小数点と混同しないよう注意。(但し、ラテンアメリカでは小数点がカンマではなく、日本のようにピリオドが用いられる国もある)


PUNTO(.)

ピリオドは、文章の終わりに用いられる終止符。文章の最後にスペースを空けず置かれます。また、ピリオドに続く文章は1スペース空け常に大文字で始まります。
また、ピリオドは厳密には次の3種類に区分されます。(ディクテーションの際、参考までに)

punto y seguido (punto seguido)
文の後、改行せず次の文が同じ行で続く場合。ピリオドがちょうど行端に打たれる場合は、次の文は前行と左マージンを揃えて書かれる。

punto y aparte(punto aparte)
段落末に使われる場合。次の文章は新しい段落が変わり、左スペースを十分にとって文章が始まる。

punto final
文章全体の最後に打たれる、または各章などテキスト内の大きなな締めくくりで使われる場合。

1.用法
1)終止符
上述の通り。また、引用符、括弧やダッシュと共に用いられる場合、これら符号の後に打たれる。

“Se acabó”. Al decir estas palabras se fue del restaurante. (Parece que estaba muy enfadada). En el otro lado de la calle la esperaba Fernando —un buen amigo—. Este, al verla salir, saludó con la mano.(「やめて。」 そう言うとレストランから出て行った。(ひどく怒っているようだった。)通りの向こうでは、彼女の良い友達フェルナンドが彼女を待っていた。彼女が出てくるのを見ると手で挨拶した。)

疑問符や感嘆符の後にピリオドは用いらない。但し、カッコ内にある場合は、上述のように括弧の後にピリオドが打たれる。

Se puso a chillar como un loco (¡vaya genio que tiene!).(気が狂ったように奇声を上げ出した(何て気性の持ち主だ!))

2)省略符号
省略後の後に用いる。
省略後の次に、上付き文字が用いられる場合は、この上付き文字の前にピリオドを打つ。
D.ª    = Doña
1.º    = Primero

3)言語学以外での用法
‐時間を示す場合。 9.30 h, 18.00 h
‐日付を表わし、日、月、年を区切る場合。 19.09.2004
‐3桁ごとの桁区切りに用いる 2.500.000
‐ラジオなどの周波数を示す場合の小数点はピリオド。 RNE 88.2

2.注意する点
‐年号、ページ、番地や郵便番号などの数詞に千の位を区切るピリオドは用いない。
‐本や記事、章のタイトル、芸術作品の題名などにピリオドは用いない。(一行に単独表記されるとき)。
‐記号や頭文字語には通常ピリオドは使われない。


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スペイン語一口メモ Japónの形容詞

「日本」はスペイン語でJapón。その形容詞をjaponés/japonesaというのはスペイン語で誰もが最初に覚える単語のひとつでしょう。その他、日本語のようにNipónという呼び方もあり、その形容詞は、nipón/niponaとなります。女性形は少し違和感がありますが、新聞等の記事でも見かける意外と使われる単語です。





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