パラグアイ
パラグアイは内陸国で、人口の95パーセントがスペイン人と先住民族グアラニーを祖先とする民族構成です。グアラニー語もスペイン語も公用語で、インディヘナに限らず国中の誰もが先住民族語を話す、大変珍しい国です。グアラニーは、パラグアイの歴史や文化で圧倒的な支配力をもっています。
パラグアイでは独裁者ストロエスネール将軍が35年にわたり権力を握って国を支配していました。1989年失脚後は、自由で開かれた国になりました。東洋人がかなり移民しており、首都アスンシオンの東洋雑貨でごった返す街角は、さながらアジアの一部のようです。
パラグアイ人のほとんどは、パラグアイ川の西側に住んでいますが、ここは雨が降ると蒸し暑くなります。また、この川はブラジルとアルゼンチンの国境を流れるパラナ川に通じ、パラグアイの西側には亜熱帯森林の小高い草原があります。
パラグアイには国の広範囲にわたってまだ豊かな自然が残っています。西にグランチャコ大平原が広がり、多くの野生動物が生息する壮大な野生地帯で、エコロジストや自然研究家にとって貴重な場所となっています。街にはコロニアル建築が残り、グアラニーの伝統はいまだに健在です。
パラグアイの音楽の起源はヨーロッパにあります。ブラックミュージックやブラジル、アルゼンチンの影響はほとんどありません。ギターや、特にハープが有名で、メロディーはたいていスローで哀愁をおびています。一方、ポルカや頭の上につぼを乗せ回りながら踊る、大変陽気なボトルダンスのような踊りもあります。
パラグアイの食べ物にソパというとうもろこしケーキがあります。スペイン語でソパはスープなのですが、液体ではなくパンなのが意表をつきます。また、アルゼンチンやブラジルと同様、マテ茶を飲みますが、暑いので冷して飲み、これはテレレと呼ばれています。
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スペイン語一口メモ 男性が少ない国
パラグアイは、1864-70年のアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイの三国同盟に対するパラグアイ戦争で負け、人口が半減しました。特に男性人口が激減し、男性１人に女性１人という不均衡が長年続きました。これはその後の国の発展に大影響をもたらしました。
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