ニカラグア
ニカラグアは中米で最も大きい国です。太平洋とカリブ海をつなぐ運河を建設する際、パナマと並んで候補に挙げられました。結局運河はパナマに建設されましたが、その戦略的商業的位置から、長い間アメリカの干渉を受け続けました。これが結果として1979年の革命につながりました。
人口は大多数が混血メスティーソですが、白人や先住民、黒人も少数おり、特にカリブ海側では６種の人種が混じりあって居住しています。これは、メスティーソが圧倒的に多い中米では珍しいことです。公用語はスペイン語ですが、カリブ海側ではミスキート語など先住民族の言語や、クリオール英語なども話されています。
ニカラグアは北部の山岳地帯から東部のカリブ海まで観光資源に恵まれた、火山と湖の国です。中米最大の湖ニカラグア湖には二つの活火山があるオメテペ島が浮かびます。ニカラグア湖は淡水のサメがいることで有名でもあります。
ニカラグアは1990年に内戦が終結しましたが、観光に力を入れるようになったのは最近です。ニカラグアを目的地として選ぶ観光客も年々増えています。ニカラグアにはグラナダとレオンというスペイン植民地時代の面影を残す都市があり、特にグラナダは観光施設が整っており、観光客が多く訪れます。また、サンフアンデルスールとその界隈のビーチには良い波があり、サーファーに人気です。
ニカラグアは詩を愛する国で、ルベンダリオという世界的に有名なモデルニズムの詩人を輩出しています。ニカラグア人は中米の偉大な詩人でもあります。
ニカラグアの国民的料理は、ガジョピントという、お米と豆を炒めた、お赤飯みたいな料理です。コスタリカにもありますが、ニカラグア人の移民が持ち込んだもので、元祖はニカラグアです。他にもとうもろこしから作られる、中に具が入ったナカタマルや、シチューのようなインディオビエホという料理もあります。
ニカラグアには、観光名所としてのみどころは、他の国々に比べるとそんなにないかもしれません。が、ニカラグアを訪れた旅行者は、ニカラグア人は人が好いと感動しています。観光客ずれしていない分素朴で親切な、ニカラグア人の温かさに触れてみてはいかがでしょう。
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スペイン語一口メモ アメリカ人大統領
歴史的にアメリカの干渉を受けてきたニカラグアですが、1856年にはアメリカの冒険家Ｗウォーカーがニカラグアに来て、なんと大統領に就任しています。さすがに中米各国は連合軍を組織して、力をあわせてウォーカーを打倒しました。でなければ、今頃ニカラグアの公用語は英語だったかもしれませんね。
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